事務局日誌④|「12名以内」に込められた意味
これまでの事務局日誌では、東北クラブユースサッカー連盟の歩みを資料とともに振り返ってきました。
今回は、現在の規約に記されている
「理事は12名以内とする」
という一文について、その背景をたどってみたいと思います。
平成10年の役員名簿を起点に改めて調べ直してみると、当時の理事体制は現在とは少し異なる形で運用されていました。
各県から選出された理事は6県で計12名。
その中から理事長1名、副理事長2名が選ばれる仕組みでしたが、
当時は理事長・副理事長に選ばれた県について、さらに理事を補充する形がとられていました。
つまり、県選出理事は常に12名を維持しつつ、
役職者を含めると全体で15名程度の体制となっていた時期が続いていたのです。
この運用は長く続きましたが、
そのあり方について見直しの議論が行われることになります。
平成26年(2014年)6月の理事会では、
「理事長・副理事長の選出に伴う各県選出理事の補充は必要なのか」
という問題提起がなされました。
議事録には、補充を行わなくてもよいのではないかという意見が出され、
同年12月の理事会までに各県で検討することとされました。
そして、平成26年12月7日、宮城県で開催された理事会において、
この問題は正式な議題として取り上げられます。
各県からの意見を踏まえ、投票権や発言権などについても議論が重ねられましたが、
最終的には
「経費面も含め、補充は行わない方がよいのではないか」
という方向で意見がまとまりました。
その結果、次の改選時までに規約を改正することとなり、
規約第6条第5項に「理事は12名以内とする」という文言が加えられることとなります。
これにより、現在のように
各県2名ずつ計12名の理事の中から理事長・副理事長が選出され、
追加の補充は行わないという体制へと移行しました。
こうして「12名以内」という表現は、
単なる人数の上限ではなく、
組織の効率性や実情を踏まえた議論の積み重ねの中から生まれたものだと言えます。
なお、この議論が行われた当時の理事の皆様の多くは、現在すでに第一線を退かれており、
現役の役員として当時を知る方はごくわずかとなっています。
だからこそ、こうした経緯を記録として残し、
新たに関わる方々にも伝えていくことが大切であると感じています。
規約の一文の背後には、必ずその時代の議論と判断があります。
その積み重ねの上に、現在の連盟運営が成り立っていることを、改めて実感しました。
今回はここまでとし、
次回の「事務局日誌⑤」では、また別の視点から連盟の歩みを振り返ってみたいと思います。
